女性ホルモンバランスプランナー®の石井 理夏(いしい あやか)がお客様の心や体の変化についての質問にお答えします。
今回は、ご自身で感じている不快な症状が「若年性更年期なのでは?」と心配されているお客様よりご相談をいただきました。
最近会社で仕事をしていると急にほてってきて、汗が噴き出てきました。めまいもあって…。
生理も不規則になってきて、ここ最近は全く生理がありません。
調べてみたら、感じている症状が「若年性更年期」に当てはまりました。私はまだ29歳なのですが、更年期なのでしょうか。
体に異変が起きて驚かれたことでしょう。
最近は20代〜30代の女性でも、ほてり、手足の冷えや、頭痛、肩こり、不眠などの、更年期の症状に似た不定愁訴を感じている女性は多いようです。
原因の多くは過度なダイエット、不規則な生活、食事の偏り、オーバーワークや人間関係のストレスなどが原因で起こる自律神経失調症状が考えられます。
閉経の年齢ではないのに、生理が止まってしまったという場合にはホルモンバランスの乱れや卵巣機能の変調が原因で、心と体が不調になり、エストロゲンが減少し、若い方でも更年期のような症状が出てきます。
これらは若年性更年期と呼ばれ、働く女性に多く見られるようです。
働く女性に多いのですね。生活習慣やストレスが関係しているということでしょうか。
そうですね。やはり働いていると、どうしてもストレスを感じやすくなります。そうすると自律神経に影響がでて、ホルモンバランスが崩れ、いろいろな症状が出やすくなるようです。
月経が不規則になってきますし、月経自体が全くなくなってしまう方もいらっしゃるようです。
忙しいと、寝不足になったり、食生活がおろそかになったり…そういった生活習慣も影響がありますね。ダイエットをする方もいらっしゃると思いますが、過度なダイエットはホルモンバランスを崩してしまうので注意が必要です。
ちょうど責任のある仕事を任されて、連日寝不足ですし、食事も偏りがちです。長年ダイエッもしているので体に負担がかかってしまったのでしょうか。常に心も体もストレスを抱えている状態ではあります。
そうですね。女性の体は大変デリケートで、ストレスとダイエット、生活習は心と体につながっているので無理しないことが大切です。
ダイエットでは、急激に体重を落とすと体が栄養失調の状態になります。すると体はまずは生きなければ!と生命活動を優先するので生理が止まってしまうことにつながるようですね。
女性ホルモンの分泌には、脳が深く係わっていて、脳の視床下部から指令が下って、卵巣を刺激するホルモンが分泌されます。視床下部は自律神経の中枢でもあるので、ストレスがあると自律神経の働きも混乱してホルモンバランスも乱れて、色々な症状が出てくると言われています。
若年性更年期は治るものなのでしょうか。
生活習慣を整えることは大前提ですが、生理がない「無月経」の状況は長く放置すると回復しないこともあると言われていますので早めに治療を受けてくださいね。
治った気がする、我慢していればいつかよくなる、といった考えはやめて、症状が気になったら辛くなるまで我慢せず、早めに専門医に診てもらいましょう。